

- 2022年7月29日
今年こそは乗鞍のクモベニ
クモベニは偶数年が表年と言われているんですが、乗鞍のクモベニは表と裏の個体数の差が激しいようで昨年は目撃ゼロ。一昨年いい思いをしたので、その落差に驚くばかりでした。ゼロって・・・。 表年の今年はちゃんといました。前回はよく晴れたせいで開翅カットがほとんど撮れませんでしたが、今年は早い時間帯に雲が出てしまい翅を閉じてくれません。もー、極端なんだから。開翅シーンばかりで3時間半で飽きてしまいましたが、そんな日もあると前向きにとらえて下山しました。 日光浴するクモマベニヒカゲ♂ 長野県松本市 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM ミヤマアキノキリンソウで吸蜜する個体 長野県松本市 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM マルバダケブキで吸蜜する個体 長野県松本市 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM 今回貴重だった裏面 長野県松本市 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM 新鮮な♀個体 長野県松本市 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM マルバダケブキの食堂 EOSR6/RF14-35㎜LISUSM


- 2022年7月29日
北アルプス深山のブルー
シーズンも最終盤となってきました。残すところ、オオゴマ、ゴマ、ムモン、ベニ、クモベニくらいでしょうか。発生の情報を聞いたので、オオゴマを撮りに行ってきました。 天気が曇り予報になっていたので開翅日和かと思って行きましたが、何と致命的なピーカン。昼前に少し雲が出て曇ったのを除いたら、ずっと日が差してしまって悲劇の止まらないパターンです。わずかな曇り時間に少しだけ開翅が撮れましたが、あとはずっと木陰で休む羽目になってしまいました。小雨降るくらいがちょうどよいのですがね。夕方まで粘って雲がやっと出てきたと思ったら、雷雨・・・。今年は雷雨にはまるパターンが多いです。。 新鮮なオオゴマシジミ♂の開翅 岐阜県高山市 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM イメージ通りの淡いブルーをふまく表現できた 岐阜県高山市 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM クガイソウで吸蜜しながら開翅 岐阜県高山市 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM ♀の開翅シーン 岐阜県高山市 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM 産卵する♀も見られました


- 2022年7月24日
雲上のアルプスモンキ
高山蝶シーズンも終盤、今年どうしても撮っておきたかったもう一つがアルプスモンキです。富山に良好なポイントがあるのですが、いかんせん東京からは遠く行けてませんでしたが、今年は勢いで行っちゃいました。アルプスモンキを見るのは何年振りかというくらい、久しぶりの出会いとなりました。 この産地は比較的発生が遅いのですが、もう結構発生が進んでいて♀の最盛期という感じでした。♂は非常に敏感でなかなか近寄れなかったのですが、♀はいくつかのシーンを撮影することができました。翅を閉じていても分かる黒帯の細い顔は、アルプスモンキの特徴です。逆光で印象的なシーンを何枚か撮ることができて、1回目としては大満足の撮影行でした。帰りは中央道の渋滞もあり、8時間くらいのロングドライブになりました。さすがに日帰りは無理ですね。。 イワイチョウで休止するミヤマモンキチョウ♀ 富山県立山町 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM イワイチョウで吸蜜する♂ 富山県立山町 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM タテヤマリンドウで吸蜜する♀ 富山県立山町 EOSR7/EF


- 2022年7月24日
高山アサマの締めはシロウマシジミ
高山アサマの一角をなすシロウマシジミで、今年のアサマを締めようと行ってきました。天候が悪く半分くらい雨が降っていましたが、何とか撮影できました。シロウマシジミはあまり青鱗が発達しない傾向にあるので、青い個体を頑張って探しましたが3枚目、4枚目の個体が今回は限界でした。今年はほかの産地も含めてあまり青い個体に出会えませんでしたが、年によって傾向が変わるのかなぁと不思議に思っております。来年は目の覚めるようなブルーに出会えるのを楽しみにしています。 開翅するシロウマシジミ♂ 長野県白馬村 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM 開翅個体2 長野県白馬村 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM 開翅個体3 長野県白馬村 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM 開翅個体4 長野県白馬村 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM


- 2022年7月18日
信州の高原の珍蝶
天気が悪く山に登れない日が続いたので、高原の珍蝶を腰を据えて撮影しました。ヒメヒカゲはさておき、コヒョウモンモドキは以前はもっと撮りやすかったのですが(というか何かのついでにしか撮影してなかった)、どんどん減ってしまってます。撮れるうちにしっかり撮っておかないと、ヒョウモンモドキやウスイロヒョウモンモドキの後を追うことになりかねない状況です。 今回は霧ヶ峰で撮影しましたが、まぁ少ないこと。さくっと撮って早めに帰る予定でしたが、4時間もかかってしまいました。環境がとてもよく広角カットも撮りたかったので、粘った甲斐がありました。ちなみに、ヒメヒカゲは霧ヶ峰ではなく高ボッチ山で撮影したものです。 コヒョウモンモドキ♂ 長野県諏訪市 EOSR7/RF100㎜MACROLISUSM イブキトラノオで吸蜜する♀ 長野県諏訪市 EOSR7/RF100㎜MACROLISUSM 霧ヶ峰らしい草原にて 長野県諏訪市 EOSR6/RF14-35㎜LISUSM こちらも産地が局限されてしまったヒメヒカゲ 長野県岡谷市 EOSR7/EF100㎜LISUSM


- 2022年7月18日
孤高の高山アサマ トガクシシジミ
昨年時期遅れながら何とかポイントを見つけて撮影に成功したトガクシシジミですが、今年は悪天候の合間を狙って早めの時期にアタックしてきました。が、予想以上に発生が進んでおり、半数以上はスレ・・・。高山アサマの時期を当てるのは難しいです。おまけに昨年ほど青い個体が見つからず、大満足とはいかないチャレンジでした。来年もトライすることになるかもしれません。 新鮮なトガクシシジミ♂の開翅 長野県長野市戸隠 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM 別個体の開翅 長野県長野市戸隠 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM 一番青かった個体の開翅 長野県長野市戸隠 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM ♀は赤斑がとても発達していた 長野県長野市戸隠 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM クガイソウでの吸蜜 長野県長野市戸隠 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM 急峻な崖の草付きで発生している 長野県長野市戸隠 EOSR7/RF14-35㎜LISUSM 草付きでの移動もままなりません 長野県長野市戸隠 EOSR7/RF14


- 2022年7月13日
タカネキのフルコース
高山蝶が大好きを公言していながら、実はちゃんとした作品を残せていなかった蝶がいました。そう、タカネキマダラセセリです。どういうわけか就職してからというもの、いつ行ってもスレばかりでピカピカの個体と巡り合えてなかったんですね。で、いつか撮り直したいなと思って、何年も経ってしまいました。 そんなわけで、今年は何としても落とすぞと久々の上高地にでかけてきました。今年は時期が読みづらかったのですが、岳沢で標高を上げることで期待していた縁毛のそろった絶品個体と出会うことができました。縁毛の黄色い縁取りがとっても美しいです。今まではあまり気にしてませんでしたが、♂の黄斑はかなり個体変異があるようで、地味な個体からゴージャスな個体まで色々撮ることができました。課題だった広角もよい感じに撮れました。また来年も綺麗な個体と出会いたいです。 新鮮なタカネキマダラセセリ♂の開翅 長野県松本市 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM こちらはやや地味な個体 長野県松本市 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM こちらは黄斑が発達していてゴージャス 長野県


- 2022年7月9日
高嶺が棲む八ヶ岳へ
タカネヒカゲの珍品、ヤツタカネヒカゲは長年の懸案でしたが、天気が好転したので急遽行ってきました。1年ぶりの稜線は眩しかったです。 ヤツタカネは北アルプスの産地と生態がだいぶ違いました。晴れていてもとにかく飛ばない。個体数が少ないせいもあるかもしれませんが、北アルプスでよく見られる追いかけっこは見られませんでした。そんなわけで、ほとんどの時間岩の上に座ってボーっと飛ぶのを待っていました。30分に一度くらいちょこっと飛びます。でもなかなか近づくことができないので忍耐が求められる撮影でした。でも、見られない日も多いというヤツタカネを何とか撮影することができたのは大収穫でした。 ハイマツに止まるヤツタカネ 長野県南牧村 EOS90D/EF100-400mmF4.5-5.6LⅡISUSM 地面に止まると保護色が素晴らしい 長野県南牧村 EOS90D/EF100-400mmF4.5-5.6LⅡISUSM 特異な環境に生息しているので被りなく撮るのが難しい 長野県南牧村 EOS90D/EF100-400mmF4.5-5.6LⅡISUSM


- 2022年7月4日
日本最珍品の蝶を撮影せよ!
誰もが認める日本最珍品の名を欲しいままにする蝶、そうゴイシツバメシジミです。今までに唯一2度も行きながら満足に撮影できず返り討ちにあった苦い思い出の残る蝶。三度目の正直で行ってきました。撮れるまで帰らないという意気込みで熊本に乗り込みました。 問題は天気なんですよね。普段は樹上高いところを住処にしていますが、晴れて気温が高いと吸水に降りてくると聞きます。今回は初日から3日間天候に恵まれ、ついにその姿を見ることができました。おぉ、地面すれすれを飛んでいると、まるでクロツと一緒だなと思ってしまいましたが、裏面のゴイシ模様は夢にまで見た高貴な感じです。吸水に降りてくるとなかなか逃げることはなく、もうう撮り放題です。♂は早々に撮影完了して、♀の登場を待ちました。するとヒメジョオンに吸蜜に来た♀を幸運にも撮影することができました。この時期に3日間も天候に恵まれるなんて本当にラッキーでした。神様に感謝です。 下草に舞い降りたゴイシツバメシジミ♂ 熊本県水上村 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM 地面で吸水する♂ 熊本県水上村 EOSR7/EF10


- 2022年7月4日
阿蘇の草原の王者
ゴイシツバメシジミを撮影した後は、阿蘇に移動してオオウラギンヒョウモンを数年ぶりに狙ってきました。が、ポイントに到着すると何かおかしいのです。前回撮影したポイントが、何と草原ごと刈り払われて桜が植えられているではありませんか。何てことをするんでしょう・・・。県の採集禁止種に指定しておきながら、生息地を壊滅させるとは。まったくもって理解不能です。 とはいえ、ないものは仕方がないので周辺をくまなく捜索。すると近くの別の草原に綺麗な♀を発見。その♀を追いかけて放牧地を登って登って・・・てっぺんに新鮮個体がいくつも飛び交う素晴らしいポイントを見つけることができました。こんなポイントがあるとは思わずに登ってしまったので、ドリンクが足らなくなって脱水症状寸前でしたが、よい写真がたくさん撮れました。 オオウラギンヒョウモンのデカオス 熊本県西原村 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM オカトラノオで吸蜜するデカオス 熊本県西原村 EOSR7/EF100㎜MACROLISUSM アザミで吸蜜する♀ 熊本県西原村 EOSR7/EF100㎜MACROLIS